オープンソースの issue tracker“trac”のリリースが 2年近くもとまっている。
やる気が無いのかなと思う。
作業が止まってしまっているのかと言うと、そうではない。 0.12.6, 1.0.2, 1.1.2のいづれも既存のチケットは 100%消化している様なので、リリースできないのは何かの基準に達していないのが理由だろう。 タイムラインを見ても、長期間に亘って、土曜、日曜も含めて毎日更新が行われている。 それなのに、リリースが無い。
理由が何であれ、この種のプロジェクトでリリースが滞るのは良くないことである。 実用に耐えない品質というのででなければ、多少の問題があっても小まめにリリースをするべきである。 残った問題はつぎのマイルストーンに移して行くなどしないと正式版が陳腐化し、このままでは利用者は離れていくし、プロジェクトメンバにとっても楽しくないだろう。
機能や使い勝手は商用のJIRAに差をつけられているが、気軽に使える tracにはもう少し頑張ってもらいたい。 2007年からずっと使っているが、これを使い始めた頃は Pythonをインストールしなければならない事に抵抗を感じていた。 でもシステムの保守や使用感はそれ程悪くない。 プロジェクトの規模がせいぜい 10人程度だったのもあるかも知れないが、Pythonの上で実行していてもストレスを感じない。 Linuxだけでなく、Windowsでもちゃんと動くのが良い。
tracを使うときは、豊富にあるプラグインを、便利だからといってあれもこれも突っ込まないことに注意している。 なぜなら、tracのバージョンを更新したときに、プラグインのバージョンが追いつかないものもあるからである。
あと、クライアント側のブラウザによっては遅く感じることがあるかもしれない。 trac 0.10.xの時代にチケット一覧等を表示させると、Firefoxからだとすぐに表示されるものが、IE 6.0からは 30秒から 1分も要していた。 相性が悪かったのだろう。
また、問題が無いと思っていた Firefoxも次第に遅くなる現象が起き、何人かは Chromeに乗り換えていった。 こちらは tracとの相性ではなくて Firefoxのキャッシュが問題であることが判った。 キャッシュをクリアし、サイズを小さめに設定したら解決した。
つぎのリリースを心待ちにしている。
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